<収録曲>
1. All For You
2. Dr. Psycho
3. Demon Dance
4. The One
5. Bled
6. Both Of Me
7. Rage Absolute
8. Holding On
9. The Nightmare Factory
10. The Sound of Horror
<ラインナップ>
Dave Padden / Vocals
Jeff Waters / Guitars, Bass, Vocals (backing)
Mike Mangini / Drums
<レビュー>
カナダのスラッシュ・メタルバンド、アナイアレイターの10thアルバム。
2004年リリース。
ヴォーカルがデイヴ・パッデンに、ドラマーは3rdアルバム「SET THE WORLD ON FIRE」で叩いていたマイク・マンジーニにチェンジ。
オープニング・チューンの “All For You” はヘヴィで不気味なベースで始まるミドル・テンポの曲。途中メロディアスなパートが入ります。
このアルバムの私的ベスト・チューンは “Dr. Psycho” です。
怪しげなパートから始まり、その後心地よく疾走。曲展開があり、特に中盤のスラッシーにリフを刻むパートがかっこよく、初期のようなホラー映画風味もあります。ヴォーカルはパートによって声を使い分けているので、ドラマ性を高めるのに一役買っています。
“Demon Dance” はスラッシーなリフと咆哮を合図に爆走を開始。歌メロが独特です。
“The One” はバラード。相変わらずジェフ・ウォーターズが書くバラードは質が高い。
“Both Of Me” はアナイアレイターらしさ全開のテクニカル・スラッシュ。ドラマティックで複雑な展開、スラッシーなリフ、ヘヴィなリズム、メロディアスなギター、バラードのような美しさ、スリリングなインストパート等々、様々な要素が盛り込まれた8分を超える大作。
“Rage Absolute” は怒りをぶつけるような高速疾走チューン。
“Holding On” は本作で唯一ジェフがリード・ヴォーカルを務めている癒し系バラード。前曲 “Rage Absolute” とのギャップがすごい。
アグレッションが際立った前作「WAKING THE FURY」に比べ、ストーリー性を感じさせる曲の印象が強いアルバムです。新たに加入したデイヴ・パッデンの影響もあると思います。どの曲にも聴きどころがあるのはさすがジェフといったところ。
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