EXODUS 9thアルバム「EXHIBIT B: THE HUMAN CONDITION」

ポチップ

＜収録曲＞
1. The Ballad Of Leonard And Charles
2. Beyond The Pale
3. Hammer And Life
4. Class Dismissed (A Hate Primer)
5. Downfall
6. March Of The Sycophants
7. Nanking
8. Burn, Hollywood, Burn
9. Democide
10. The Sun Is My Destroyer
11. A Perpetual State Of Indifference
12. Good Riddance
13. Devil’s Teeth

＜ラインナップ＞
Rob Dukes / Vocals
Gary Holt / Guitars
Lee Altus / Guitars
Jack Gibson / Bass
Tom Hunting / Drums

＜レビュー＞
アメリカのスラッシュ・メタルバンド、エクソダスの9thアルバム。
2010年リリース。

オープニングチューン “The Ballad Of Leonard And Charles” のイントロは前作「THE ATROCITY EXHIBITION: EXHIBIT A」の最後の曲 “Bedlam 1-2-3” のアウトロから繋がっています。およそ2分のイントロの後、疾走を開始。初っ端から7分超えですが、テンポチェンジやスリリングなギターソロもあり長さは感じません。

続く “Beyond The Pale” も7分40秒の長尺曲。ヘヴィなリフを交えつつ疾走、サビではややテンポを落とし緩急をつけています。中盤と終盤にギターソロを配置するなど、曲構成も考えられています。

このアルバムの私的ベスト・チューンは “Class Dismissed (A Hate Primer)” です。こちらも7分超え。キャッチーなリフとパワフルなドラムにロブ・デュークスの歯切れ良いヴォーカルが絡み合い疾走します。サビの歌メロや “Hate！” のコーラス、リー・アルタスとゲイリー・ホルトのギターソロを含む中盤のインストパート、ラストの爆走と聴きどころが多いです。

メロディアスなイントロで掴みはOKの “Downfall” はザクザクとしたリフが心地よく、サビでは少々明るい雰囲気の軽快さも感じられます。一転してヘヴィなミドルテンポに変わり、ライヴで盛り上がりそうな “Fall！Fall！Fall！Downfall！” のコーラスを経てギターソロへ。再びアップテンポ～ミドルテンポとチェンジしてフェイドアウトで終わります。

“March Of The Sycophants” はハードロック的なノリ、ヘヴィなリズム、スラッシーな疾走感が合わさったような曲。

“Burn, Hollywood, Burn” はアグレッシヴな疾走曲。サビの “Burn！Hollywood, Burn！” がかっこよく、ドラムも良い仕事をしています。4分程度の曲ということもあって、しっかり速さを感じられます。

“The Sun Is My Destroyer” は9分半の大作。ドスの利いたヴォーカルとヘヴィなリフに迫力があります。緩急のある構成ですが、中盤少し長さを感じます。

“Good Riddance” は本編ラストを飾る突進チューン。凶暴さすら感じるヴォーカルと最後のアコースティックギターのコントラストも見事。

“Devil’s Teeth” は海外盤リミテッド・エディションのボーナストラック。本編に入っていてもおかしくないかっこよさ。
日本盤のボーナストラックはスコーピオンズのカヴァー曲 “Don’t Make No Promises“