<収録曲>
1. The Graveyard
2. Black Hill Sanitarium
3. Waiting
4. Heads On The Wall
5. Whispers
6. I’m Not A Stranger
7. Digging Graves
8. Meet Me At Midnight
9. Sleep Tight Little Baby
10. Daddy
11. Trick Or Treat
12. Up From The Grave
13. I Am
14. Lucy Forever
<ラインナップ>
King Diamond / Vocals, Keyboards
Andy La Rocque / Guitars, Keyboards
Herb Simonsen / Guitars
Chris Estes / Bass
Darrin Anthony / Drums
<レビュー>
デンマークのヘヴィメタルバンド、キング・ダイアモンドの7thアルバム。
1996年リリース。
本作はトータル・コンセプト・アルバムです。ストーリーをざっくり説明すると、「キングは上司である市長が娘に性的虐待をしているのを目撃するが、逆にキングの方が精神異常者と疑われ、精神病院に送られてしまう。看護師を殺害して病院から脱走したキングは、市長の娘を利用して復讐する。しかし、礼拝堂の窓から落ちてきたガラスによりキングの首が切断され、魂が残ったままのキングの頭を市長の娘が持ち帰る」という内容です。
不気味なイントロの “The Graveyard” で幕を開け、精神病院のシーンを歌った “Black Hill Sanitarium” へと続きます。本作は曲がストーリー通り時系列で並んでいるわけではなく、物語の発端となる「市長による性的虐待」は後の曲で明らかになるという点も面白いところです。
“Waiting” はアップテンポとミドルテンポで構成された緩急のある曲。
このアルバムの私的ベストチューンは “Heads On The Wall” です。序盤はダーク&ヘヴィ、中盤にテンポアップし、終盤再びヘヴィ&ダークに戻る起伏のある曲。ドラマティックな展開に曲作りの上手さを感じます。
“Digging Graves” はドゥーミーで重苦しい曲調ながら、ポップなリズムと歌メロが良いフックになっていて、”ミスマッチの妙” を味わえます。
“Meet Me At Midnight” では市長による性的虐待が明らかになります。ヘヴィなリフのミドルテンポ主体で、サビの「ah, ah…」が印象的。
“Daddy” はキング・ダイアモンドの表現力が光る曲。
“Trick Or Treat” は市長に対するキングの復讐が行われるシーンが描かれています。こちらもヘヴィなミドルテンポ主体で、展開にはドラマ性が感じられます。
その後は、シアトリカルな “Up From The Grave“、ラストの “die” 連呼に恐怖と狂気を感じる “I Am“と続き、中盤のアグレッシヴなリフがかっこいい “Lucy Forever” で幕を閉じます。
ストーリーの良さに比べ、曲はややキャッチーさに欠けるかもしれません。もう少しアップテンポの曲があると良かったかなと思います。
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