<収録曲>
1. Tipping Point
2. I Don’t Care
3. Hey, God?!
4. Let There Be Shred
5. Puppet Parade
6. Another Bad Day
7. Made To Kill
8. Obey The Call
9. I Am War
10. The Last Note
11. Ride The Lightning (METALLICA Cover)
12. The Last Note (Instrumental)
<ラインナップ>
Dave Mustaine / Vocals, Guitars
Teemu Mäntysaari / Guitars
James LoMenzo / Bass
Dirk Verbeuren / Drums
<レビュー>
アメリカのスラッシュ・メタルバンド、メガデスの17thアルバム。
2026年リリース。
ギタリストがWINTERSUNのテーム・マントゥサーリにチェンジ。ベーシストのジェイムズ・ロメンゾが復帰。
リーダーのデイヴ・ムステインは本作が最後のスタジオ・アルバムで、アルバムリリース後のフェアウェル・ツアーをもってバンドを解散すると発表しました。解散理由はムステインの手や首、腰など体の状態が良くないためです。
本作は第1弾シングルの “Tipping Point” で幕を開けます。イントロからムステインのソロが炸裂し、スラッシーに疾走を開始。アグレッシヴなリフとキャッチーな歌メロがマッチしています。中盤にマントゥサーリとムステインのソロが入り、その後ややテンポを落とします。
“I Don’t Care” は本作で最も短い3分強の曲。リズミカルな曲調に小気味よい歌メロが乗ります。刺々しいヴォーカルがムステインらしくて良い。
このアルバムの私的ベスト・チューンは “Let There Be Shred” で、スピーディなリフとともに気持ちよく疾走します。歌メロも爽快感があり、”tsunami of sound”, “guitars are all screaming”, “speed of light”, “faster than lightning” といった語感の良さもGood。歌詞からはムステインがステージに立ち、ヘッドバンギングしながら激しくギターをかき鳴らす姿が思い浮かびます。
“Made To Kill” はミドルテンポのパート、アップテンポのパート、ギターソロをバランス良く組み合わせた曲。アップテンポのパートのかっこよさが光ります。
“Obey The Call” は前半はヘヴィなミドルテンポ、後半は勢いのあるインストパートという構成。
本編ラストを飾る “The Last Note” は激烈なスラッシュ・チューンでもインテレクチュアル・スラッシュ・メタルでもありません。”MEGADETHのデイヴ・ムステイン” が残した遺言とも言える曲で、まるで死の間際かのような重苦しい語りで始まります。曲調はミドル~アップテンポでポジティブな雰囲気もありますが、どこか寂しさを感じるムステインの歌声と哀愁のあるギターのメロディに心が動かされます。最後は再びムステインの語りで終わりますが、”Now I disappear” という言葉で締めくくられています。一方で “If I ever play again” とも歌っており、まだ音楽をプレイすることへの想いが消え去っていないことが伝わってきます。なお、日本盤にはインストゥルメンタルバージョンが最後に収録されています。
“Ride The Lightning” はボーナス・トラックで、METALLICAのカヴァー曲。と言ってもこの曲の作曲にはムステインが関わっており、クレジットもされています。この曲をラストアルバムに収録したのはジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒ、そして自分自身への敬意の表れでしょう。彼らの確執を知る古くからのファンほど感慨深いのではないでしょうか。
かつてムステインが左腕の神経を痛めてギターを弾けなくなった時もメガデス解散を発表しましたが、その時は腕が回復したことで復活と相成りました。咽頭がんにも打ち克ちました。しかし遂にこの時が来てしまいました。MEGADETHは大好きなバンドだけに残念です。
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