MEGADETH 2ndアルバム「PEACE SELLS… BUT WHO’S BUYING ?」

ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング? [ メガデス ]

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＜収録曲＞
1. Wake Up Dead
2. The Conjuring
3. Peace Sells
4. Devils Island
5. Good Mourning / Black Friday
6. Bad Omen
7. I Ain’t Superstitious (WILLIE DIXON Cover)
8. My Last Words

Remixed & Remastered
＜収録曲＞
1. Wake Up Dead
2. The Conjuring
3. Peace Sells
4. Devils Island
5. Good Mourning / Black Friday
6. Bad Omen
7. I Ain’t Superstitious (WILLIE DIXON Cover)
8. My Last Words
9. Wake Up Dead (Randy Burns Mix)
10. The Conjuring (Randy Burns Mix)
11. Peace Sells (Randy Burns Mix)
12. Good Mourning / Black Friday (Randy Burns Mix)

25th Anniversary Edition
＜収録曲＞
Disc 1 – Original Album, Remastered 2011
1. Wake Up Dead
2. The Conjuring
3. Peace Sells
4. Devils Island
5. Good Mourning / Black Friday
6. Bad Omen
7. I Ain’t Superstitious (WILLIE DIXON Cover)
8. My Last Words

Disc 2 – Live At The Phantasy Theatre, Cleveland 1987
1. Intro
2. Wake Up Dead
3. The Conjuring
4. Bad Omen
5. Rattlehead
6. Killing Is My Business… And Business Is Good !
7. Looking Down The Cross
8. My Last Words
9. Peace Sells
10. These Boots Were Made For Walkin’ (NANCY SINATRA Cover)
11. Devils Island
12. Last Rites / Loved To Death
13. Mechanix

＜ラインナップ＞
Dave Mustaine / Vocals, Guitars
Chris Poland / Guitars
David Ellefson / Bass
Gar Samuelson / Drums

＜レビュー＞
アメリカのスラッシュ・メタルバンド、メガデスの2ndアルバム。
1986年リリース。

不吉なストーリーを語るようなデイヴ・ムステインのヴォーカルで始まる “Wake Up Dead” でアルバムは幕を開けます。切れ味鋭いリフ、テクニカルなギターソロ、独特なリズムやテンポチェンジを含む複雑な曲構成。3分半程度の短い曲ながら、メガデスの代名詞であるインテレクチュアル(知的な)・スラッシュ・メタルを存分に味わえます。

“The Conjuring” は呪文を唱えるような歌メロからギターソロを挟み、細かくリフを刻むスラッシュパートへ。テクニカルな展開のある曲です。邦題は「殺しの呪文」

“Peace Sells” はイントロのベースによるリフが印象的で、テンポチェンジ、キャッチーなリフ、ポップとすら感じる歌メロにシニカルな歌詞と、メガデスらしいユニークな魅力が詰まった曲。

“Devils Island” は不気味な雰囲気が漂うイントロにキャッチーなサビ、スラッシーでありながらリズミカル、といったコントラストが感じられる曲。

このアルバムの私的ベスト・チューンは “Good Mourning / Black Friday” です。”Good Mourning” はメランコリックでメロディアスでドラマティック、スリリングなギターソロも聴かれ、”Black Friday” でアグレッシヴな曲調に変化。さらに中盤テンポアップして疾走スラッシュへ。最後まで勢いをキープして終わります。

“Bad Omen” は前半は跳ねるようなリズムで、中盤からスピード感が増す曲。歌詞はブラック・メタル的。

“I Ain’t Superstitious” はウィリー・ディクソンのカヴァー曲。ジェフ・ベックもこの曲をカヴァーしています。オリジナルはブルースです。

“My Last Words” は正統派メタルっぽく疾走しますが途中で雰囲気が変わり、細かく刻むリフにスリリングなソロが始まります。最後は身の危険を警告するような切迫感溢れるムステインのヴォーカルで終わる、ドラマティックな展開の曲です。

ちなみに私はこのアルバムをバージョン違いで3枚持っています。
Remixed & Remastered バージョンにはランディ・バーンズがミックスしたバージョンも4曲収録されています。
25th Anniversary Edition は2枚組で、Disc2には1987年にアメリカのオハイオ州クリーブランドで行われたライヴ(未発表音源)が収録されています。1stアルバム「KILLING IS MY BUSINESS… AND BUSINESS IS GOOD！」と2ndアルバムの2枚からの選曲で、この時期のライヴで公式にフルセットでリリースされているのは本ライヴのみだと思います。音質はあまり良くありませんが、勢いのある荒々しいプレイが聴けます。蛇足ですが、ブックレットに “These Boots Were Made For Walkin'” と表記されていますが、正しくは “These Boots Are Made For Walkin'” です。