ア・リーグ東地区は下記の5チームです。
ボルティモア・オリオールズ
ボストン・レッドソックス
ニューヨーク・ヤンキース
トロント・ブルージェイズ
タンパベイ・レイズ
2024年度レギュラーシーズンの順位は↓でした。
1位 ヤンキース
予想順位:4位
開幕前順位予想で「やってみないと分からないチームNo.1」と評しましたが、強敵オリオールズとのデッドヒートを制し、ア・リーグ一番乗りでプレーオフ進出、2年ぶりの地区優勝を飾りました。投打のバランスが取れていましたが、チーム本塁打237本は全30チーム中トップ、総得点数815はア・リーグトップと打力の高さが光りました。
・投手
不確定要素と言えたカルロス・ロドンとネスター・コーテスですが、ロドンがチーム最多の16勝、コーテスもまずまずの9勝(12試合しか登板できなかった昨シーズンを考えれば上々?)
26歳のルイス・ギルが15勝とブレイクし、カブスからFAとなりヤンキースに移籍したマーカス・ストローマンも10勝。シーズン中盤には先発ローテーションの一角だったクラーク・シュミットが離脱しましたが、出遅れていた絶対的エースのゲリット・コールが6月に復帰し、復帰後はまずまずの結果を残しました。先発陣は大いに役割を果たしたと言えるでしょう。
リリーフ陣では30セーブをあげたクローザーのクレイ・ホームズを筆頭に、9月に調子を落としたホームズに代わってクローザーを務めたルーク・ウィーバー、防御率2.11と好成績を残したトミー・ケインリーらが頑張りました。
・野手
アーロン・ジャッジは本塁打(58本)と打点(144打点)で二冠を獲得し、打率も.322でア・リーグ3位。今シーズンも大活躍でしたが、パドレスから移籍してきたフアン・ソトもキャリアハイとなる41本塁打、打率.288、109打点と素晴らしい成績を残しました。
そしてこれまた不確定要素と言えたアンソニー・リゾとジアンカルロ・スタントンですが、リゾは不調&離脱で活躍できなかったものの(4月だけ良かった)、スタントンはチーム3位となる27本塁打を放ち、及第点といったところではないでしょうか。また、7月にはマーリンズからジャズ・チザム Jr.を獲得し、ポストシーズンも見据えた補強を行いました。
2位 オリオールズ
予想順位:2位
昨年地区優勝を飾ったオリオールズ。今シーズンはヤンキースとの地区優勝争いに敗れたものの、ワイルドカード枠1位でポストシーズン進出を決めました。
・投手
タイラー・ウェルズ、ジョン・ミーンズ、カイル・ブラディッシュら先発陣が早々に戦線離脱する中、ブリュワーズから移籍してきたコービン・バーンズが15勝、24歳のグレイソン・ロドリゲスが13勝をあげる活躍を見せました。
ヤクルトスワローズ、サムスン・ライオンズを経てMLBに復帰したアルバート・スアレスも先発ローテーションの一角として頑張りました。7月にはレイズから昨シーズンの最多勝右腕ザック・エフリンを獲得し、ポストシーズンも見据えた補強を行いました。
リリーフ陣ではトミー・ジョン手術により離脱の守護神フェリックス・バティスタの代わりに、フィリーズのクローザーだったクレイグ・キンブレルを獲得しました。今シーズン23セーブをあげたものの、シーズン終盤には不調により40人枠から外れDFAに。ヤニエル・カノ、ジェイコブ・ウェブ、キーガン・エイキンらが頑張り、セランソニー・ドミンゲスを代わりのクローザーに立てたものの、終盤にキンブレルを欠いたのは痛かった。
・野手
23歳のガナー・ヘンダーソンが打率.281、37本塁打と大活躍。アンソニー・サンタンダーもア・リーグ2位の44本塁打をマークしました。しかし、シーズン後半にはアドリー・ラッチマンが調子を落とし、ホルヘ・マテオ、ジョーダン・ウェストバーグ、ライアン・マウントキャッスルらが離脱するなど戦力が低下。
24歳のコルトン・カウザーは攻守において活躍しましたが、球界ナンバーワン有望株とも言われる20歳のルーキー、ジャクソン・ホリデイは期待に見合った活躍はできませんでした。終盤の戦力低下が地区優勝を逃した要因でしょうか。
3位 レッドソックス
予想順位:5位
勝率5割でワイルドカード争い6位。打率.252はア・リーグ2位でしたが、懸念されていた投手力とエラーの多さが足を引っ張る形になりました。
・投手
シーズン開幕前から先発投手陣が不安視されていました。ルーカス・ジオリトが開幕前に手術を受けシーズン全休。ギャレット・ウィットロックは5月に手術を受けシーズン終了。ブライアン・ベイオ、ニック・ピベッタ、カッター・クロフォードはいずれも防御率4点台。7月にはドジャースからDFAとなっていたジェームズ・パクストンを獲得しましたがこちらも防御率4点台。タナー・ホウクは防御率3.12と好投しましたが9勝止まりでした。なお、上沢直之は2試合のみの登板でした。
・野手
ラファエル・デバースは打率.272、28本塁打とまずまずの成績。トレバー・ストーリーは4月に負傷し残りの試合を欠場、トリストン・カサスもケガにより出場試合数を大きく減らしてしまいましたが、ジャレン・デュランが打率.285、21本塁打、タイラー・オニールが打率.241、31本塁打と活躍しました。なお、吉田正尚は打率.280、10本塁打でした。
4位 レイズ
予想順位:3位
打力が低かった代わりに、盗塁数が178とア・リーグ最多。チーム防御率も3.77と悪くありませんでした。7月に主力選手を数名放出しましたが、売り手に回らなければ地区3位にはなれたかもしれません。
・投手
シェーン・マクラナハン、ジェフリー・スプリングス、ドリュー・ラスムッセンら先発陣を欠き、苦しい状況でシーズン開幕を迎えました。さらに7月には昨シーズンの最多勝右腕ザック・エフリンを放出しましたが、シーズン後半にはジェフリー・スプリングスが復帰。ライアン・ペピオットの状態も上がり、25歳のシェーン・バズが先発ローテーションに加わりました。ザック・リテル、タジ・ブラッドリーらも健闘しました。
リリーフ陣では7月にジェイソン・アダムを放出しましたが、ピーター・フェアバンクス、コリン・ポシェ、ケビン・ケリー、ギャレット・クレビンジャーらがブルペンを支えました。
・野手
昨シーズンは開幕13連勝とスタートダッシュを決め、高い打力でポストシーズンに進出しましたが、今シーズンはランディ・アロザレーナ、ヤンディ・ディアス、ジョシュア・ロウ、ホセ・シリらが揃って成績を落としました。7月にはアロザレーナとイサーク・パレデスを放出。カブスからクリストファー・モレルを獲得しましたが良い結果は出せませんでした。
5位 ブルージェイズ
予想順位:1位
予想大外し、2013年以来の地区最下位。まさかここまで逆をいくとは…。
・投手
ホセ・ベリオスが16勝、ケビン・ゴーズマンが14勝、クリス・バジットが10勝、と見ると悪くありませんが、ベリオスを除けば防御率は昨シーズンより悪化しており、菊池雄星も防御率4.75、4勝9敗と結果を出せませんでした(7月にアストロズに移籍してからは好投しました)
復活の期待を抱いていたアレク・マノアーも5月に5試合登板したのみで再び離脱し、シーズンを終えました。
リリーフ陣はクローザーのジョーダン・ロマノが6月以降負傷により離脱。代わりのクローザーとなるべきエリック・スワンソンも不調&故障。イミ・ガルシアは7月にマリナーズへ移籍し、ティム・メイザは不調によりDFA → FA → ヤンキースと契約。
シーズン開幕前は先発ローテーションもリリーフ陣も安心感がありましたが、終わってみればチーム防御率は地区ワーストの4.29でした。
・野手
ブラディミール・ゲレーロ Jr.は3割30本100打点を達成する好調ぶりでしたが、ボー・ビシェットとジョージ・スプリンガーは昨シーズンより成績を落としました。特にビシェットは絶不調で、これまで安定して良い成績を残していただけに予想外でした(さらに悲惨なことに、指の骨折により今シーズンを終えました)
ベテランのジャスティン・ターナーも期待ほどの活躍はできず、7月にマリナーズへ移籍しました。
↓メルカリのMLB検索結果ページ