ア・リーグ西地区は下記の5チームです。
ロサンゼルス・エンゼルス
オークランド・アスレチックス
シアトル・マリナーズ
テキサス・レンジャーズ
ヒューストン・アストロズ
2024年度レギュラーシーズンの順位は↓でした。
1位 アストロズ
予想順位:1位
一時はマリナーズに10ゲーム差をつけられていましたが、持ち前の打力でじりじりと差を縮め、気付けば借金12の最後方から大まくり。球団史上13回目、4年連続の地区優勝を達成しました。さらに2017年からの8シーズンで7回目の地区優勝と強さを見せ続けています。
・投手
シーズン前半は先発ローテーションが崩壊し、どうなることかと心配されました。
ルイス・ガルシアとランス・マッカラーズJr. は昨年受けた手術の影響で今シーズン全休。6月にはクリスチャン・ハビエルとホセ・ウルキーディが、7月にはJ.P.フランスが手術を受けシーズンを終えました。フランバー・バルデス、ハンター・ブラウンは復調したものの、ジャスティン・バーランダーは最後まで不調が続き、シーズン通して比較的安定していたのはロネル・ブランコのみという状況でした。
リリーフ陣は昨年パドレスをFAとなったクローザーのジョシュ・ヘイダー、昨シーズンまでクローザーだったライアン・プレスリー、2年連続で防御率1点台という安定感を見せてきたブライアン・アブレイユら好投手が揃っていました。
7月にはブルージェイズから菊池雄星を、8月にはヘクター・ネリスを獲得し補強を行いました。
・野手
シーズン中盤にカイル・タッカーの離脱はあったものの、ヨルダン・アルバレス、ホセ・アルテューベ、アレックス・ブレグマンらを中心とした強力打線がチームを支えました。チーム打率.262はア・リーグトップ。
2位 マリナーズ
予想順位:2位
しばらく1位を独走していましたが、打力の低さが祟りアストロズにまくられ2位。2001年以来の地区優勝を逃したばかりか、ワイルドカードでのポストシーズン進出もなりませんでした。なお、マリナーズはワイルドカード枠で4位、ロイヤルズ、タイガースとは1ゲーム差でした。
・投手
ルイス・カスティーヨ、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービー、ブライス・ミラー、ブライアン・ウーの強力な先発ローテーションが組まれました。
リリーフ陣も圧倒的とは言えないものの駒は揃っていました。チーム防御率3.49はア・リーグトップ。投手陣は素晴らしい働きをしたと言えます。
・野手
とにかく打力が低かった。フリオ・ロドリゲスは本塁打数を大きく減らし、大半の選手が打率2割5分以下というありさま。7月にはレイズからランディ・アロザレーナを獲得したものの、期待には応えられず、8月にはスコット・サービス監督とジャレッド・デハート打撃コーチが解任されました。チーム打率.224は全30チーム中29位(最下位はホワイトソックスの.221)
3位 レンジャーズ
予想順位:3位
昨年のワールドチャンピオンがまさかの低迷。最後まで浮上のきっかけをつかめず地区3位、ワイルドカード枠でも8位に沈みました。
・投手
マックス・シャーザーとジェイコブ・デグロムの2人には最初からあまり期待していなかったと思いますし、元々投手陣が弱いことは予想されていましたが、やはり良くありませんでした。
そんな中37歳のクローザー、カービー・イェイツは防御率1.17、33セーブと素晴らしい成績を残し、39歳のデイビッド・ロバートソンも34ホールドと貢献しました。
・野手
昨シーズンは投手力の低さを打力で補いましたが、今シーズンは打力が鳴りをひそめました。アドリス・ガルシア、コリー・シーガー、マーカス・セミエンら主軸が揃って成績を落とし(シーガーはそれでも十分良い成績でしたが)、ジョシュ・ヤンは故障により46試合の出場にとどまりました。他の選手も目立った活躍はできず、チーム打率は.238と平凡な成績となりました。
4位 アスレチックス
予想順位:5位
本拠地オークランド・コロシアムでの最終戦を勝利で終え、今シーズン限りでオークランドを離れるアスレチックス。チーム本塁打数は地区トップ、ア・リーグ3位の196本と長打力を見せました。
・投手
26歳の新クローザー、メイソン・ミラーが防御率2.49、28セーブと活躍しましたが、とりわけ先発陣が力不足でした。
・野手
ブレント・ルーカーが打率.293、39本塁打、112打点と素晴らしい成績を残しました。26歳のキャッチャー、シェイ・ランゲリアーズも29本塁打と健闘。他にも24歳のローレンス・バトラー、26歳のジェフリー・ブレデイといった若い選手が成績を伸ばしました。
5位 エンゼルス
予想順位:4位
球団ワーストの99敗、9年連続のレギュラーシーズン負け越しという不名誉な記録とともに最下位に沈んだエンゼルス。大谷翔平の抜けた穴はもちろんですが、今シーズンも負傷者が多く、厳しい戦いを強いられました。
・投手
先発ではベテランのタイラー・アンダーソンと25歳のホセ・ソリアーノはまずまずでしたが、他の投手陣の成績は悪く、6月にはパトリック・サンドバルがトミー・ジョン手術を受け離脱しました。
24歳の剛腕ルーキー、ベン・ジョイスは31試合に登板し、防御率は2.08。来シーズン以降170km/h超えが期待されます。
・野手
アンソニー・レンドンは案の定フル出場できず、57試合のみ。打率.300と好調だったルイス・レンヒーフォも8月に手首の手術を受けシーズン終了。そしてなにより主砲マイク・トラウトが膝の半月板損傷のため29試合しか出場できなかったのが1番でしょう。昨シーズン26本塁打のブランドン・ドゥルーリーも絶不調で、大半の選手が打率2割5分以下でした。
そんな中メジャー2年目23歳のザック・ネトが、内野手では球団史上初となるシーズン20本塁打&20盗塁を達成しました。24歳未満での達成はマイク・トラウトに次いで球団史上2人目。さらに遊撃手としてシーズン20本塁打をマークするのは、エンゼルスでは1970年に22本塁打を放ったジェイムズ・フレゴシに次いで2人目の快挙(ネトは23本塁打でしたので記録更新)
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