ナ・リーグ中地区は下記の5チームです。
ミルウォーキー・ブリュワーズ
シカゴ・カブス
シンシナティ・レッズ
ピッツバーグ・パイレーツ
セントルイス・カージナルス
2024年度レギュラーシーズンの順位は↓でした。
1位 ブリュワーズ
予想順位:3位
今シーズン全30チーム中、唯一「4連敗なし」という安定感で2年連続地区優勝、プレーオフ進出一番乗りを決めました。
・投手
コービン・バーンズがオリオールズに移籍し、ブランドン・ウッドラフは肩の手術を受けたため今シーズン全休。さらにクローザーのデビン・ウィリアムズがケガのためシーズン後半からの戦列復帰ということで、投手力は確実に落ちるものと予想していました。しかし、リリーフ陣の頑張りもあってナ・リーグ2位のチーム防御率3.65をマークしました。
・野手
打率.315と好調だったクリスチャン・イエリッチが背中の手術で離脱したものの、ウィリー・アダメスが32本塁打、112打点と大活躍。20歳のルーキー、ジャクソン・チョウリオも打率.275、21本塁打と結果を残しました。そこそこの打力があるチームでありながら盗塁数が多いというところに、得点に対する意識の高さが窺えます。
2位 カージナルス
予想順位:4位
83勝79敗、勝率.512はカブスと一緒ですが、直接対決の戦績が7勝6敗と僅差で上回ったため地区2位となりました。
・投手
投手力の低さが懸念されていましたが、先発陣はなんとか踏ん張り、クローザーのライアン・ヘルズリーやアンドリュー・キットレッジ、ジョジョ・ロメロらリリーフ陣が支えました。なお、ライアン・ヘルズリーは球団新記録となるシーズン49セーブをマークしました。
・野手
近年ポール・ゴールドシュミットとノーラン・アレナドの長打力が低下しており、昨シーズン27本塁打を放った24歳のノーラン・ゴーマンも19本塁打どまり。ゴーマンは8月後半にマイナー降格となりました。代わりに25歳のアレク・バールソンが打率.269、21本塁打、22歳のメイシン・ウィンが打率.267、15本塁打と結果を出しました。キャッチャーのウィルソン・コントレラスは、打者がスイングしたバットが左腕に当たり骨折して5月前半に離脱。6月後半に復帰したものの8月後半にデッドボールを受け再び骨折しシーズンを終えるという災難に見舞われました。
3位 カブス
予想順位:1位
今永昇太のおかげもあり投手力は予想より良かったですが、チーム打率、本塁打数は昨シーズンを下回りました。
・投手
メジャー1年目の今永が防御率2.91、15勝という素晴らしい結果を出し、ジャスティン・スティール、ジェイムソン・タイロン、ハビエル・アサドら先発陣を引っ張りました。
リリーフではクローザーを務めていたヘクター・ネリスが調子を落とし、8月にDFAとなりましたが、チーム防御率3.78はまずまずの結果と言って良いのではないでしょうか。
・野手
3年連続20本塁打以上打っていたパトリック・ウィズダムが8本塁打と絶不調。ダンスビー・スワンソンは長打力が年々低下してきており、コディ・ベリンジャーも昨シーズンより成績を落としました。7月にはクリストファー・モレルとのトレードでイサーク・パレデスらを獲得しましたが、本塁打数は伸びませんでした。
なお、鈴木誠也は打率.283、21本塁打、73打点で、昨シーズンと同程度の成績でした。
4位 レッズ
予想順位:2位
シーズン開幕前の予想では「投手・野手ともにケガなく期待通りの活躍をすれば地区1位も狙える」と書きましたが、4位という不本意な結果に終わり、デービッド・ベル監督の解任が発表されました。
・投手
ハンター・グリーンは8月~9月にかけて1か月ちょっと離脱したものの、防御率2.75、9勝をマークしました。しかしニコラス・ロドロは7月以降不調そして離脱してシーズン終了、アンドリュー・アボットは8月に不調そして離脱してシーズン終了、グレアム・アシュクラフトは防御率5点台で7月に離脱してシーズン終了と、シーズン後半は苦しい台所事情に陥りました。ニコラス・マルティネス、ジェイコブ・ジュニスが先発に回り好投しましたが、順位を上げるには至らず。クローザーのアレクシス・ディアスも28セーブをあげたものの防御率3.99と安定感を欠きました。
・野手
エリー・デラクルーズは打率.259、25本塁打、67盗塁と良い結果を残しましたが、スペンサー・スティアーは昨シーズンより数字を落とし、T.J.フリードルもケガで85試合しか出場できませんでした。クリスチャン・エンカーナシオン=ストランドはシーズン前半で離脱、マット・マクレインに至っては1試合も出場できず。7月にはマリナーズからタイ・フランスを、8月にはドジャースからDFAとなっていたアメド・ロサリオを獲得しましたが起爆剤とはなりませんでした。なお、チーム打率はナ・リーグワーストの.231でした。
5位 パイレーツ
予想順位:5位
41年ぶりの開幕5連勝と幸先の良いスタートを切りましたが、終わってみれば最下位でした。
・投手
新人王候補の22歳怪物ルーキー、ポール・スキーンズが防御率1.96、11勝と素晴らしい成績を残しました。しかし他の先発投手陣はほとんどが防御率4点台、加えて昨シーズン、ナ・リーグトップの39セーブをマークしたクローザーのデービッド・ベッドナーが防御率5.77と不調でした。
・野手
期待のオニール・クルーズは打率.259、21本塁打でまずまずといったところ。他にはブライアン・レイノルズぐらいしか長打の期待値が高い選手がおらず、7月には長打力不足を補うべくマーリンズからブライアン・デラクルーズを獲得しましたが、期待に応えることはできませんでした。
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