ナ・リーグ東地区は下記の5チームです。
アトランタ・ブレーブス
ワシントン・ナショナルズ
ニューヨーク・メッツ
フィラデルフィア・フィリーズ
マイアミ・マーリンズ
2024年度レギュラーシーズンの順位は↓でした。
1位 フィリーズ
予想順位:2位
2011年以来13年ぶりとなる地区優勝を飾り、3年連続ポストシーズン進出となりました。
・投手
ザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、レンジャー・スアレス、クリストファー・サンチェスという強力な先発ローテーションが形成されました。リリーフもクローザーのクレイグ・キンブレルが抜けたものの、ジェフ・ホフマン、マット・ストラーム、ホセ・アルバラド、オリオン・カーケリングらが揃っており、さらに7月にはエンゼルスからクローザーのカルロス・エステベスを、ホワイトソックスからタナー・バンクスを獲得し、ポストシーズンも見据えた補強を行いました。
・野手
先頭打者ホームランのシーズン最多記録を更新したカイル・シュワーバーを筆頭に、ブライス・ハーパー、トレイ・ターナー、アレック・ボーム、J.T.リアルミュート、ニック・カステラノスと強力な打線は相変わらず。
2位 ブレーブス
予想順位:1位
圧倒的な強さで地区優勝を飾るものと予想していましたが、不調者・故障者続出で思わぬ苦戦を強いられました。しかし7年連続の地区優勝は逃したものの、最後はポストシーズン前日のダブルヘッダーにもつれこむデッドヒートの末、ワイルドカード枠2位でポストシーズン進出を決めました。
・投手
4月にスペンサー・ストライダーが右ひじの手術により残りのシーズンを全休することになりました。エースを欠く中、35歳のベテラン、クリス・セールが防御率2.38、最多勝18勝、225奪三振数で三冠を獲得する大活躍。マックス・フリード、チャーリー・モートン、レイナルド・ロペスらと共に先発ローテーションを守りました。
リリーフ陣ではクローザーのライセル・イグレシアス、ジョー・ヒメネスを中心に、ディラン・リーや阪神タイガースでも活躍したピアース・ジョンソンらがブルペンを支えました。
なお、チーム防御率3.49はナ・リーグトップでした。
・野手
今シーズン苦しんだ1番の要因はなんといっても野手陣でしょう。
まず5月に、最高のリードオフマンであるロナルド・アクーニャJr. が左膝の前十字靭帯を断裂。残りのシーズンを全休することになりました。
次に、昨シーズン33本塁打をマークした強打の2塁手オジー・アルビーズですが、シーズン序盤から本塁打が思うように出ず、7月には左手首を骨折して2か月の離脱。レギュラーシーズンを終えて10本塁打と寂しい結果に終わりました。
3年連続30本以上の本塁打を打っているオースティン・ライリーもシーズン序盤は不調でした。6月から調子が上がっていきましたが、8月にデッドボールを受け右手を骨折。今シーズン中の復帰は叶いませんでした。なお、今シーズンの本塁打数は19本で昨シーズンの半分でした。
さらに、昨シーズン54本の本塁打を放ちホームラン王に輝いたマット・オルソンも思うように本塁打数を伸ばせず、29本塁打にとどまりました。
他にもマイケル・ハリス2世、ショーン・マーフィーらが軒並み成績を落とす中、マーセル・オズナが打率.302、39本塁打、104打点と素晴らしい成績を残しました。
3位 メッツ
予想順位:3位
8月末~9月には9連勝を飾るなど、シーズン終盤に追い上げを見せました。ポストシーズン前日に行われたブレーブスとのダブルヘッダーの末、ワイルドカード枠3位に滑り込み、ポストシーズン進出を決めました。
・投手
メジャー2年目にして早くもメッツのエース格となった千賀滉大ですが、ケガにより大きく出遅れ7月に初登板しました。しかし不運にもその登板時に左足を負傷し、今シーズンを終えることになってしまいました。元々投手力に不安のあったメッツにはかなりの痛手でしたが、ショーン・マナイア、ルイス・セベリーノ、ホセ・キンタナ、デービッド・ピーターソンら先発投手陣が健闘し、昨シーズンを上回る成績を残しました。
リリーフでは、2023年のWBCで負傷し昨シーズンを全休したクローザーのエドウィン・ディアスが復帰。圧倒的なピッチングとはいきませんでしたが悪くはありませんでした。
なお、藤浪晋太郎は7月にDFAとなり、その後マイナーに降格しました。
・野手
フランシスコ・リンドアが33本塁打を放つなどの活躍を見せMVP候補に。主砲ピート・アロンソは34本塁打。昨シーズンの46本塁打には及びませんでしたが、その分打率は上がりました。ブランドン・ニモや、ドジャースからFAとなりメッツと契約したJ.D.マルティネスが昨シーズンより成績を落としましたが、24歳のマーク・ビエントスが27本塁打をマークしました。
4位 ナショナルズ
予想順位:5位
チーム勝率.438は最下位でもおかしくない成績でしたが、マーリンズのおかげで最下位は免れました。
・投手
先発ローテーションの一角ジョザイア・グレイがシーズン序盤で離脱しトミー・ジョン手術を受けることになりました。調子が良かったトレバー・ウィリアムズもシーズン序盤で離脱(9/21に復帰)。25歳のマッケンジー・ゴアも成績は伸ばせず。同じく25歳のミッチェル・パーカー、23歳のDJ・ハーツも防御率4点台といまいち。
リリーフではクローザーのカイル・フィネガンが38セーブと好成績を残しました。
・野手
最多本塁打がC.J.エイブラムスの20本というのは寂しい。レーン・トーマスに長打の期待がかかっていましたが、思いのほか本塁打数は伸びず、7月にガーディアンズへ移籍しました。打力の低いチームの基本とも言える盗塁は全30チーム中トップの223個を記録しましたが、やはり来シーズンは得点力・本塁打数を伸ばしたいところです。
5位 マーリンズ
予想順位:4位
メジャー8年ぶりの開幕9連敗を喫するなど、とにかく悲惨なシーズンでした。スキップ・シューメーカー監督は今シーズンでマーリンズを退団。
・投手
エースのサンディ・アルカンタラが昨年受けたトミー・ジョン手術の影響で今シーズン全休。それでもヘスス・ルサルド、エドワード・カブレラ、ブラクストン・ギャレット、ユーリー・ペレスといった期待の持てる先発ピッチャーが揃っていました。しかし不調・故障により先発ローテーションが崩壊。シーズン序盤にして白旗状態となってしまいました。7月にはクローザーのタナー・スコットを放出。チーム防御率4.73は全30チーム中29位。
・野手
崩壊した投手陣を支えるだけの打力もなく、5月には2年連続首位打者のルイス・アラエスを(今シーズンも首位打者に輝き3年連続となりました)、7月にはジャズ・チザムJr.とブライアン・デラクルーズを放出しました。
↓メルカリのMLB検索結果ページ