ナ・リーグ西地区は下記の5チームです。
ロサンゼルス・ドジャース
サンディエゴ・パドレス
サンフランシスコ・ジャイアンツ
コロラド・ロッキーズ
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2024年度レギュラーシーズンの順位は↓でした。
1位 ドジャース
予想順位:1位
3年連続の地区優勝を飾りましたが、今シーズンのドジャースにとって地区優勝は絶対条件、目指すはワールドチャンピオンのみ!のはずが、だいぶ苦しんだ印象です。
・投手
大谷翔平は昨年肘の手術を受けたため今シーズンはDHに専念。トニー・ゴンソリン、エメット・シーハン、ダスティン・メイも今シーズン全休。クレイトン・カーショウはオールスター明けに復帰したものの、7試合に登板して再びIL入り。トミー・ジョン手術明けで出遅れたウォーカー・ビューラーと25歳のボビー・ミラーは最後まで調子が上がらず。山本由伸も3か月ほど離脱し、シーズン終盤にはタイラー・グラスナウ、ギャビン・ストーンが離脱。7月にタイガースからジャック・フラーティを獲得したものの、厳しい台所事情でした。
リリーフではシーズン後半に安定感を欠いたエバン・フィリップスの代わりに、7月にホワイトソックスから獲得したマイケル・コペックがクローザーを担いました。他にもブレーク・トライネン、アレックス・ベシアらが苦しいシーズン終盤を支えました。
・野手
大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンのMVPトリオに加え、テオスカー・ヘルナンデス、マックス・マンシー、ウィル・スミスら強力打線がチームを引っ張りました。チーム本塁打数233本はナ・リーグトップ。前人未踏の50-50、日本人メジャーリーガー初の「トリプルスリー」を達成した大谷翔平の最終的な成績は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁でした。
2位 パドレス
予想順位:4位
シーズン終盤の追い上げで一時地区優勝の可能性もありましたが、最後はドジャースに振り切られ地区2位、ワイルドカード枠1位で2年ぶりのポストシーズン進出を決めました。
・投手
トレードでホワイトソックスから獲得したディラン・シースがチーム最多の14勝をマーク。ヤンキースから移籍したマイケル・キングは13勝をマークしました。シーズン中盤に2か月半ほど離脱したジョー・マスグローブですが、復帰後は良いピッチングを見せ、同じくシーズン中盤に3か月ほど離脱したダルビッシュ有も成績自体は悪くなく、日米通算203勝で黒田博樹に並び史上最多記録となりました。
リリーフ陣では36セーブをあげたクローザーのロベルト・スアレスに加え、64試合に登板した松井裕樹、25歳のエイドリアン・モレホンとジェレミア・エストラダらがブルペンを支えました。さらに7月にはレイズからジェイソン・アダムを、マーリンズからタナー・スコットを獲得し補強を行いました。
・野手
ヤンキースへ移籍したフアン・ソトの穴埋めが出来るのかと懸念していましたが杞憂でした。チーム打率.263はダイヤモンドバックスと並んで全30チーム中トップ。球団の通算最多本塁打記録を塗り替えたマニー・マチャドやスター選手のフェルナンド・タティスJr. に加え、キャリアハイの24本塁打をマークしたジュリクソン・プロファー、5月にマーリンズから移籍し3年連続首位打者となったルイス・アラエス、新人王候補のジャクソン・メリルらが強力打線を形成しました。ちなみに上に名前を挙げた5名のうちマチャドを除く4名が今シーズンのオールスターに選出されました。
3位 ダイヤモンドバックス
予想順位:2位
ポストシーズン前日までもつれたワイルドカード争いでしたが、ブレーブスとメッツのダブルヘッダーの結果に運命を委ねることになりました。最終日を終えブレーブス、メッツ、ダイヤモンドバックスの3チームが89勝73敗、勝率.549で並びましたが、直接対決の戦績からダイヤモンドバックスは惜しくもワイルドカード枠4位となり、ポストシーズン進出を逃しました。
・投手
エースのザック・ギャレンが14勝をマークしましたが、他の先発投手陣は防御率が軒並み4点台以上。弱点であった先発陣を補うべくタイガースからFAとなっていたエドゥアルド・ロドリゲス、レンジャーズからFAとなっていたジョーダン・モンゴメリーを獲得していましたが、十分な活躍はできませんでした。
リリーフではジャスティン・マルティネス、ケビン・ギンケル、ライアン・トンプソンらがブルペンを支えましたが、クローザーのポール・シーウォルドが7月8月と調子を落としたこともあり、チーム防御率は4.62と良くありませんでした。
・野手
ケテル・マルテが打率.292、36本塁打と大活躍。マリナーズからトレードで獲得したユジニオ・スアレスが30本塁打、クリスチャン・ウォーカーが26本塁打、ジャイアンツからFAとなりダイヤモンドバックスと契約したジョク・ピダーソンが23本塁打など、長打も含めて昨シーズンより打力がアップしました。コービン・キャロルがシーズン後半まで調子が上がらなかったのは誤算でしたが、7月にはマーリンズからジョシュ・ベルを獲得し補強を行いました。
4位 ジャイアンツ
予想順位:3位
シーズン後半に伸びを欠き、4位でシーズンを終えました。
・投手
パドレスからFAとなり開幕直前にジャイアンツと契約したブレイク・スネルですが、シーズン前半は貢献できなかったものの、7月以降は好投しました。ローガン・ウェブは13勝をあげましたが、今シーズンから先発に転向したジョーダン・ヒックスはシーズン中盤から調子を落とし、再びリリーフへ。7月にはマリナーズから移籍してきたロビー・レイがトミー・ジョン手術から復帰しましたが、7試合に登板後再びIL入りしてシーズンを終えました。昨シーズン39セーブをあげたクローザー、カミロ・ドバルの不調も誤算でした。
・野手
ブルージェイズからFAとなり、長打力を期待されてジャイアンツと契約したマット・チャップマンは、シーズン前半こそ平凡な成績でしたが後半には本塁打数を増やし、最終的にはチーム最多の27本まで伸ばしました。マーリンズからFAとなり、同じく長打力を期待されて契約したホルヘ・ソレアは、こちらも前半平凡な成績で、7月に古巣のブレーブスに移籍しました。タイラー・フィッツジェラルド、エリオット・ラモスがなかなか良い成績を残しましたが、チーム全体の打力はいまいちでした。
5位 ロッキーズ
予想順位:5位
長打の出やすい本拠地は投手にとって厳しいとはいえ、全30チーム中ワーストの防御率はいかんともしがたく…。
・投手
チーム防御率5.47、失点数929はいずれも全30チーム中ワースト。各投手陣の防御率も軒並み4点台以上。来シーズンに向けてなんとか投手陣を整備したいところですが…。
・野手
20本塁打以上打った選手が4人おり、打力はそこまで悪くありませんでした。中でも23歳のエゼケル・トーバーは打率.269、今シーズンチーム最多の26本塁打と素晴らしい成績を残しました。期待のノーラン・ジョーンズは79試合に出場し、打率.227、3本塁打と結果を出せませんでした。
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