2025年2月11日 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
THE NEW BEGINNING in OSAKA
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<王者>ザック・セイバーJr. vs 後藤洋央紀<挑戦者>
昨年のG1 CLIMAX 34で優勝し、その勢いで内藤哲也からIWGP世界ヘビー級のベルトを奪取したザック・セイバーJr.。今年の1.4では海野翔太、1.5ではリコシェを相手に2日連続でタイトルマッチを行い、防衛に成功した。もうしばらくはザックの天下が続くと予想していた。
一方、タッグ(毘沙門)での活躍は続いていたものの、シングルでの存在感は薄れていた後藤洋央紀にも風が吹き始めていた。決勝で辻陽太に敗れたものの、昨年のNEW JAPAN CUP 2024では準優勝を果たし、自身の子どもたちをも巻き込んで繰り広げられたデビッド・フィンレーとの戦いで、後藤への注目度はさらに高まった。そして今年の1.4に行われたニュージャパンランボーを制し、9年ぶり9度目となるIWGP(世界)ヘビー級王座挑戦と相成った。
ザックから若い世代へと移っていく。ザックはそんな掛け橋的な役割を担うものと思っていたが、結果は真逆。時代を逆行するかのような後藤の戴冠となった。
昔から大きなシングルマッチでは良い試合をしていたが、ビッグマッチ以外の印象は薄い。それがIWGPヘビーのベルトを巻けない理由だと考えていた。毘沙門でタッグチームの地位を築いたここ数年もその辺の印象に変わりはなかった。正直言ってなぜ今戴冠させたのかと思わざるを得ない。棚橋が社長になり、現役生活が1年を切ったことも関係あるのかもしれない。後藤、棚橋、永田、この辺りを整理するための期間を設けたのか。しかし、多くの観客が後藤に声援を送り、涙を流すファンさえいる現実を見れば、新日はファンの期待に応えたと言えるだろう。
私のように「闘い」を第一に求めるファンもいれば、プロレスならではの人間ドラマに感応するファンもいる。今回の後藤戴冠に対して少々ネガティブな印象を抱いた私だが、後藤が嫌いなわけではない。むしろ20年近く前から好きだったし、昇天・改は今でも私のフェイバリットだ(GTRへの繋ぎになってしまっているのは大いに不満だ)。今は後藤革命をポジティブに楽しみたいと思っている。
ちなみに、「闘いが見たいならMMAでも見てろよ」と思われる方もいるかもしれないが、プロレスとMMAの闘いは全くと言っていい程別物だ。まあこんなしょっぱいブログをご覧になっているプロレス通の方なら言うまでもなく理解されているとは思うが。









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