プロレスリング・ノア　WRESTLE ODYSSEY 10月11日　東京・両国国技館

第1試合
シングルマッチ
宮脇純太 vs カイ・フジムラ

大きな会場でのオープニングマッチということもあってか、気持ちの入った試合を見せた両者。バチバチ感があったのも良かった。最後は宮脇がサンシャインドライバー(一本背負い式ファルコンアロー)で3カウントを奪った。

第2試合
タッグマッチ
ガレノ＆晴斗希 vs 征矢学＆菊池悠斗

特筆すべき点はなし。晴斗希が菊池悠斗から3カウント。

第3試合
NOAH vs WWE/NXT
ジャック・モリス＆佐々木憂流迦 vs チャーリー・デンプシー＆ハーレム・ルイス

佐々木憂流迦とチャーリー・デンプシーのマッチアップは興味深かったが、巧さが光ったのはデンプシー。さすがCACCが土台にあるイギリスの選手だ。最後は父親ウィリアム・リーガルの得意技でもあったリーガル・プレックスで憂流迦からピン。

第4試合
タッグマッチ
杉浦貴＆シュン・スカイウォーカー with OZAWA vs 遠藤哲哉＆HAYATA

エキセントリックな動きで見る者の目を引くシュン・スカイウォーカー、華麗な飛び技を見せる遠藤、そしてセコンドながら一挙手一投足に注目を浴びるOZAWA。一歩間違えばまとまりのない試合になりかねないが、確かな経験と実力を持つ杉浦とHAYATAが試合を締めた。

第5試合
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
＜王者組＞ドラゴン・ベイン＆アルファ・ウルフ vs ダガ＆小田嶋大樹＜挑戦者組＞

このハイレベルなメンバーの中に放り込まれたルーキーの小田嶋だが、丸め込みでアルファ・ウルフから3カウントを奪った。デビューから1年程度でGHCのベルトを巻かせるぐらいNOAHの期待も大きいということだろう。

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第6試合
スペシャルシングルマッチ
藤田和之 vs 鈴木みのる

新日本プロレスの、アントニオ猪木の系譜を継ぐ両者のシングルマッチがNOAHのリングで実現。共に50歳を越え全盛期は過ぎているものの、若い選手には到底出せない空気を醸し出す。場外での意地の張り合いは両リンという形で決着をみたが、最後はリング上でがっちりと握手を交わした。茶番と言われればそうかもしれないが、昔は両リン多かったし、試合後の握手もまた続きがあるのかと思わせる意味のあるものだった。

第7試合
スペシャルタッグマッチ
棚橋弘至＆清宮海斗 vs 丸藤正道＆拳王

棚橋に対戦経験があるにもかかわらず初対決と言われた拳王。残念ながら記憶に残らなかったんだろう。清宮がスリングブレイド、棚橋がシャイニングウィザードを繰り出し(武藤がゲスト解説)、そこから棚橋がハイフライフロー、清宮がスカイウォークエルボーを立て続けに決めて拳王から3カウントを奪った。

第8試合
GHCジュニアヘビー級選手権試合
＜王者＞高橋ヒロム vs Eita＜挑戦者＞

トペ・コンヒーロ2連発でEitaが主導権を握ったかと思われたが、すぐさまエプロンでのデスバレーボムで主導権を握り返したヒロム。掟破りのトラウマを見舞うヒロムに対し、インペリアル・ウノ(トラースキック)で返すEita。高度な読み合いからTIME BOMBを決めたヒロムだが、Eitaはこれをカウント2で返し、本家トラウマ、イダルゴ(変形リバース・ゴリー・スペシャル・ボム)、インペリアル・ウノと一気呵成に攻め立てる。粘るヒロムに対しEitaはサラマンダー(雪崩式のカサドーラ)で決めにかかるが、これをこらえたヒロムが雪崩式TIME BOMBⅡを炸裂させ、2度目の防衛に成功した。
良い試合だった。本日のベストバウト。
試合後、宮脇が挑戦表明。ヒロムはノンタイトルでのシングルマッチを受けた。

第9試合
GHCヘビー級選手権試合
＜王者＞KENTA vs マサ北宮＜挑戦者＞

セミが良い試合だっただけにこの試合のしょっぱさが際立ってしまった。NOAHも稲村愛輝を絡ませるというアングルを用意してはいたが、KENTAが北宮相手に面白い試合をするには、終始打撃でボコボコにするしかなかったのではないだろうか。結局1番盛り上がったのは試合後リングに上がって対戦表明した稲村とKENTAのマイクのやり取りだった。