2024年1月に放送された「あけましてスターダム2024」
その中で紹介された「選手が選ぶベストバウト2023」のPart4
それ以外の放送内容についてはこちら
https://shoppai-blog.blog/stardom-akemashite-stardom-2024-1/
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選手が選ぶベストバウト2023 Part4
① 6月25日 国立代々木競技場 第二体育館
Queen’s Quest vs 大江戸隊 全面戦争ケージマッチ ~ルーザー・リーブ・ユニット~
QQ:林下詩美、AZM、上谷沙弥、妃南、レディ・C、天咲光由
大江戸隊:刀羅ナツコ、琉悪夏、渡辺桃、スターライト・キッド、鹿島沙希、吏南
6対6のユニット対抗戦。
ケージから全員が脱出したチームが勝ち。
最後に残った1人がユニット強制脱退。
まず双子の姉妹、吏南と妃南がエスケープ。
次にQQのAZM、天咲、大江戸隊の渡辺桃、SLKがエスケープ。
続けてレディ・C、琉悪夏がエスケープして各チーム2人ずつが残る。
その後上谷、刀羅がエスケープし、QQのリーダー林下詩美と大江戸隊の鹿島沙希の1対1に。
流血した詩美は投げっ放しジャーマンからトーチャーラック・ボムで鹿島にダメージを与える。鹿島がダウンしている隙に詩美はエスケープを試みる。
ここで大江戸隊の渡辺桃がQQの上谷にバットを手渡し、ケージを上ってくる詩美を叩き落とすように促す。亀裂の入っていた詩美と上谷の関係を知る者は「裏切り」を想像したが、上谷が一撃を見舞った相手は渡辺桃だった。
詩美と上谷はケージのてっぺんでお互いの絆を確認するようにうなずき、共にケージを下り、詩美はエスケープを果たす。場外で抱き合うAphroditEの2人。
ユニット内の不和とケージマッチという特殊なルールを上手く絡み合わせた秀逸なアングルだった。
ちなみに、最後にリングに残ってしまった鹿島は大江戸隊から粛清を受け強制脱退。ユニット無所属となるが現在はGod’s Eye所属。
② 10月9日 ドルフィンズアリーナ ワンダー・オブ・スターダム選手権
<王者>MIRAI vs 渡辺桃<挑戦者>
チャンピオンはMIRAIだが、格も実力もブラックピーチの方が上。
そういう試合でいかに説得力のある勝ちを見せられるか。
一方的にブラピ優勢の試合展開。
耐えるMIRAI。
勝敗は見えている。
目の肥えたファンが注目するのは、ここからどういう逆転勝ちを収めるのかだろう。
納得のいく勝ちを見せてくれよ、と。
最後はラリアット2発。
私は目の肥えたファンではないが、MIRAIがこの試合で与えられた課題をクリア出来たとは思わない。
ラリアット自体にはまずまずの説得力があったが、試合を見終えての印象は「ブラピ強かったな」だ。
③ 4月23日 横浜アリーナ IWGP女子選手権
<王者>メルセデス・モネ vs 岩谷麻優<挑戦者>
これから本格的に海外展開をしていくなら、何かそれ用のタイトルがあった方がいいよね。新日のIWGPなら知名度も権威もあるからそれを利用しよう。
といった安易な理由でこのタイトルが生まれたのかどうかは知らない。
ただ30年以上前から新日を見ている私は、このIWGP女子というタイトルにまだノレていない。
新日におけるIWGPは言うまでもなく最高峰だ。
一方スターダムでのIWGP女子はどの程度の位置づけなのか。
ワールド・オブ・スターダムではダメなのか。
まだ出来て間もないタイトルであり、価値が出てくるのはこれからだということも、興行的なメリットがあることも分かる。これまでこのベルトを巻いた選手やカードを見れば、価値を高めようという会社側の意思も感じる。しかしまだその存在価値を認められない。
この番組内で大江慎が「IWGP女子を持っているということは、世界中から狙われる立場にある」というようなことを言ったが、それに対してベルト保持者の岩谷麻優は「ふ~ん」
やはりこの程度なのか。
肝心の試合内容だが、全く物足りない。
ベルトを巻いた選手のネームバリューではなく、試合内容で価値を高めるようなタイトルにして欲しい。
