4月27日、神奈川・横浜アリーナ「ALL STAR GRAND QUEENDOM 2025」でいくつか動きがあったので書いておこう。
ワールド・オブ・スターダム選手権試合 完全決着敗者引退特別ルール
<王者>上谷沙弥 vs 中野たむ<挑戦者>
上谷沙弥が勝利し、中野たむが引退となった。
「敗者引退マッチ」に対しては否定的な意見が散見された。「ファン置いてけぼり」「もっとちゃんとした引退ロードを用意してあげられなかったのか」と。確かにそうした意見も理解できるが、敗者引退マッチを選択したのは中野たむ自身であり、これまでお世話になった会社への恩返しもしたいという思いも理解できる。恩返しの形にも色々あるが、団体が注目を浴び、会社が儲かれば最も分かりやすい恩返しの1つだろう。
今大会の観客動員数は7503人。岡田太郎社長も「大成功と言っていいと思います」とコメントしている。私は自らの身を削って観客動員に繋げた中野たむの決断を支持したい。
しかし、これでまた熱い闘いを見せられる選手が1人いなくなってしまったのは残念だ。
ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
<王者>スターライト・キッド vs AZM<挑戦者>
同じNEO GENESIS同士のタイトルマッチ、加えてユニットリーダーの座が懸けられた一戦はSLKが勝利した。試合における強さや説得力で言えばAZMの方が上だと思うが、ユニットのリーダーという点においてはSLKの方がキャッチーで良いという判断なのだろう。
次の挑戦者はこの日の第0試合「スターダム管理王座挑戦権争奪 スターダムランブル」で勝利し、ワンダーへの挑戦を表明したHANAKO。
併せて鈴季すずの新ユニット「Mi Vida Loca(ミ・ヴィダ・ロカ)」との抗争がスタートか。
IWGP女子選手権試合
<王者>岩谷麻優 vs 朱里<挑戦者>
岩谷麻優からIWGP女子のベルトを剥がせるのは中野たむぐらいしかいないのではないかと思っていたが、そのたむがいなくなるとなればあとは朱里か渡辺桃ぐらいだろう。
前哨戦後に岩谷が「今の朱里に負ける気が1ミリもしない」とコメントし、しっかりフリが効いていたのでなんとなく結果を予想していた方もいると思うが、朱里が新チャンピオンとなった。次期挑戦者はSareee。
なお、試合後に「スターダムのアイコン岩谷麻優は新たな道を探します」と意味深なコメントを残していた岩谷だが、驚きの電撃退団を発表。巷ではロッシー小川を追ってマリーゴールドへの移籍を予想する声が多い。自身の自伝的映画「家出レスラー」とかけて、今回の退団を「家出」と表現した岩谷だが、何らかの形でまたスターダムのリングに上がることがあるのだろうか。
※退団から3日後の5月1日、マリーゴールドへの入団が発表された。単なる家出ではなく「先に家出をした父親(ロッシー小川)を追っての家出」となった。
後で合流するはずだった猪木が結局来なかったUWFとは違い、マリーゴールドは無事岩谷が合流した。ただ、間もなく引退する高橋奈七永を除いて、今のマリーゴールドに岩谷と闘えそうな選手は林下詩美ぐらいしか思いつかない。岩谷が詩美から赤いベルトを奪取するまではいいとして、誰が岩谷からベルトを剥がすのか。ボジラの帰還を待つか?それともまたSareeeを使う?

ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合
<王者組>羽南&飯田沙耶 vs 葉月&コグマ<挑戦者組>
wing☆goriとFWCのSTARS同門対決はwing☆goriに軍配。
戦前、羽南が「葉月さんは意地悪と厳しさをはき違えている」とSNSで投稿し仲間割れの様相を呈していたが、試合後FWCの2人は次のようなコメントを残している。
コグマ「私たちの役目はね、終わったかな」
葉月「まあ、世界のFWCになろう、これから」
2人はSTARSから別のユニットに移るのか、それともスターダムのリングを去ってしまうのか。
センダイガールズワールド選手権試合
<王者>橋本千紘 vs 舞華<挑戦者>
橋本千紘が勝利。そして舞華はヒジの内側側副靭帯再建手術のため5月6日の福岡大会を最後に長期欠場に入ることを発表。復帰後はよりパワフルに、遠慮のない闘いを見せて欲しい。
スペシャルシングルマッチ
玖麗さやか vs テクラ
玖麗さやかが勝ったらテクラはコズエン入り、テクラが勝ったら岡田社長とのシングル実現。
結果は玖麗が勝利。試合後テクラは岡田社長を襲い、岡田社長はテクラにクビを言い渡した後、テクラに何かを耳打ち。なかなかの茶番だった。
翌日、岡田社長から正式にテクラの解雇が発表された。
一方、玖麗はシンデレラ・トーナメント優勝の願いとして赤いベルトへの挑戦を表明。5.11後楽園で上谷沙弥に挑戦することが決定した。












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