METALLICA 2ndアルバム「RIDE THE LIGHTNING」

＜収録曲＞
1. Fight Fire With Fire
2. Ride The Lightning
3. For Whom The Bell Tolls
4. Fade To Black
5. Trapped Under Ice
6. Escape
7. Creeping Death
8. The Call Of Ktulu

＜ラインナップ＞
James Hetfield / Vocals, Guitars
Lars Ulrich / Drums
Cliff Burton / Bass
Kirk Hammett / Guitars

＜レビュー＞
メタル界最強のモンスター・バンド、メタリカの2ndアルバム。
1984年リリース。

アコースティック・ギターから始まり、一転して高速スラッシュとなる “Fight Fire With Fire” でスタート。強烈なインパクトです。

“Ride The Lightning” はリフとギターソロが印象的なタイトル・トラック。MEGADETHのデイヴ・ムステインの名前がクレジットされています。

“For Whom The Bell Tolls” はアーネスト・ヘミングウェイの小説「誰がために鐘は鳴る」からインスパイアされた楽曲で、最初の鐘の音で何の曲かすぐに分かるライヴでも定番の曲。少し長めのイントロが1番の聴きどころかもしれません。

“Fade To Black” はメロディアスでドラマティックな曲。自殺を題材にしていますが、曲の最後がギターソロでフェイドアウトしていくところは何かを想像させます。

“Trapped Under Ice” は”Fade To Black” から一転して勢いのある疾走曲。カーク・ハメットが在籍していたEXODUSの曲 “Impaler” と “Hell’s Breath” で使われているリフがこの曲にも使われています。

このアルバムの私的ベスト・チューンは “Creeping Death” です。リフとドラムがかっこよく、ギターソロも良いです。ただ速いだけでなく、ライヴでオーディエンスが一緒に盛り上がれるような曲で、メタリカの作曲センスも窺えます。

ラストは荘厳な雰囲気のあるインスト・チューン “The Call Of Ktulu” で、9分近い大作です。この曲もデイヴ・ムステインの名前がクレジットされています。

速さ・攻撃性を残しつつ音楽性の幅を広げました。メタリカの才能を見せつけた本作は、歴史的名盤である3rd「MASTER OF PUPPETS」に勝るとも劣らないと思います。