＜収録曲＞
1. Introduction：House Of Hades
2. Crowned In Terror
3. Under The Whip
4. Drugged Unholy
5. World Below
6. The Speed Of Darkness
7. Out For Blood
8. (I Am) Hell
9. Death Is The Hunter
10. Satanist
11. Death Metal Holocaust
＜ラインナップ＞
Tomas Lindberg / Vocals
Marko Tervonen / Guitars
Marcus Sunesson / Guitars
Magnus Olsfelt / Bass
Janne Saarenpää / Drums
＜レビュー＞
スウェーデンのデス・メタルバンド、ザ・クラウンの5thアルバム。
2002年リリース。
ヴォーカルが元AT THE GATESのトーマス・リンドバーグにチェンジ(トーマスは癌による闘病生活の末、2025年9月16日に逝去しました)
本作はイントロ “House Of Hades” から続くタイトルチューン “Crowned In Terror” で幕を開けます。噛みつくようなヴォーカル、アグレッシヴなリフ、手数足数の多いドラムが渾然一体となって激走。中盤はテンポを落としてメロディアスなギターソロへと繋がります。
このアルバムの私的ベスト・チューンは “Under The Whip” です。ザクザクとしたリフ＋ド迫力のヘヴィリズム＋突進＋メロディ。堪りません。叩きまくりのドラムに “Under The Whip！” の咆哮、激烈なアグレッションの中でキラリと光るギターソロ。みなさん、首を痛めないようご注意ください。
“Out For Blood” は3分にも満たないデスラッシュチューンですが、速さよりもヘヴィなリズムとメロディアスなギターソロが耳を惹きます。
“Death Is The Hunter” は儚さを感じるメロディが印象的な曲。ラストのドラマティックなギターソロがハイライトです。
“Satanist” はどこかハード・ロックの香りがするデスラッシュチューン。トーマスが良い咆哮を聴かせてくれています。Sataniiist！
ラストを飾る “Death Metal Holocaust” はブルータルな突進曲。ヨハン・リンドストランドがヴォーカルでゲスト参加。
日本盤にはボーナストラックとしてBATHORYのカヴァー曲 “Burnin’ Leather” が収録されていますが、6thアルバム「POSSESSED 13」の海外盤の2枚組バージョンにも収録されています。
Death ‘N’ Rollの要素が大幅に減り、デスラッシュ中心のアルバムになりました。特に頭2曲(“Crowned In Terror” と “Under The Whip”)が強力です。
なお、本作をヨハン・リンドストランドのヴォーカルでリ・レコーディングした「CROWNED UNHOLY」が2004年にリリースされています。
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