新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム④

ハヤブサプロレス 2024年

毎年恒例の1.4

NEVER無差別級選手権
<王者>鷹木信悟 vs タマ・トンガ<挑戦者>

試合前には既にタマ・トンガの新日退団は決まっていたと思うが、それでもタマちゃんにベルトを獲らせたのは、約14年にわたって新日のリングで仕事をしてきたことに対する功労賞、新たな旅立ちへのはなむけ的なことだろう。

鷹木信悟はパワーファイターでありながら、トペ・コンヒーロなどもやれちゃう選手。
だが、「あーっ!」だとか「おい!おい!」だとか、リング上で言葉を発したり、客へのアピールが多く、試合のスピード感を削ぐことが少なくない。攻めては休み、受けては休む。緩急といえば聞こえはいいが、「客を煽ってないで早く攻めろよ」と思うことが度々ある。バチバチもでき、ラッシュ時のスピード感もあるだけに、試合時間は短くていいので濃密な試合が見たい。

スペシャルタッグマッチ
海野翔太、清宮海斗 vs EVIL、成田蓮

成田の裏切りにより清宮と組むことになった海野。
海野・清宮組は見た目が良く、女性ファンウケしそうだ。
しかし相手がH.O.Tということで、試合はあまり面白くない。
H.O.Tの上手さは認めるが、乱入・介入がデフォで、どうにも茶番に見えてしまう。
この手のユニットの存在意義はあるものの、私がプロレスに求めているものではない。
中には「卑怯だぞ!正々堂々とやれ!」などと熱く感情的になるピュアなファンもいるかもしれないが、私はこの手の試合を見ると萎える。

IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権
<IWGPタッグ王者/WTL2023覇者>後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs ヒクレオ、エル・ファンタズモ<STRONG無差別級タッグ王者>

私が毘沙門に興味を持てないのはなぜか。
もっさりした動き、説得力のないフィニッシャー、寒いパフォーマンス…
タッグ・チームとしては上手いのかもしれないが、私が毘沙門に興味を持つことは今後もないだろう。
一方、ヒクレオ、エル・ファンタズモの G.o.Dコンビ。
パワーファイターのヒクレオとスピードや飛び技で魅せるファンタズモは、お互いが普通に動けば自然と緩急が生まれ、見ている者を飽きさせない試合展開を作ることができる。

なお、この試合で勝ったG.o.DコンビはIWGPタッグとSTRONG無差別級タッグの二冠となった。

スペシャルシングルマッチ
辻陽太 vs 上村優也

圧倒的な強さで新日リングを蹂躙できそうな素質を感じる辻だが、今のところ特別扱いされる様子はない。
闘魂三銃士では橋本が強さの象徴だったが、小川との試合でその幻想は崩れ去った。
しかし、前田にしろ鶴田にしろ藤田にしろ、強さはファンを納得させる要素になり得る。それは今の時代でも変わらないと思っている。
新日には長らく「強さ」を売りにできる選手が出てきていない。永田?中邑?強さは感じなかったなぁ。Uインターとやった時の永田には感じたけど、それは相手がアレだからね。
今急に辻をIWGP世界ヘビー級のチャンピオンにするのはやり過ぎだが、オカダがいなくなる今、誰かを格上げしないといけないのだから、思い切って辻に白羽の矢を立ててもいいのではないか、と素人の私は考える (新日的には海野推しなのだろうが)

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